この世界にはいろんな人がいる。たぶん。
美保さんはわたしの知る中でかなりピュアで正直で頑固なくらいブレないんだけど苦手なことにトライできる柔軟性もある人。
九年で一巡りのサイクルがある。出会った2012年冬至は数秘でいうと個人周期数⑨の年だった。翌年春再会して夏至も会った。
わたしは秋誕生日なので⑨の年に三度も会ったことになる。
なんとそれから八年経ってまた個人周期数⑨で再会している。ぐるり巡ってまた終わる。始まる前の、⑨。
美保さんが本を出版したのはFBで知っていて、読みたいような読みたくないような気持ちでいて、
今回手にすることができ、美保さんが帰ってから開いてみたら一気に読んでしまった。
内観的だと思う。エグいほど。自分の記憶に深く潜り自分を守ってた記憶をリセットさせてまで、
そこまでして見つめた自身のことをこれまた馬鹿正直なほど包み隠さず書いている。
蓋をしていたことまでを読者と共有してくれようとするその覚悟に震える。
でもそうしないと人の心の奥底まで届かないから。何度も何度も心を決めたはずだ。
副題が、魂の伴侶のラブストーリーとある。
魂の伴侶とのラブストーリーじゃなく。
自分主体じゃないと感じる。
はじめその、ラブストーリーという副題が美保さんらしくないように思えて気になっていた。
陳腐になりかねないそういう言葉で表現しそうにない人なのだ。本の最後の最後にそのことについても書いている。
どきどきしながら、一言一句飛ばさずに読んだあいのものがたり。間違いなくラブストーリーなのだった。
この本を読むという体験をたくさんの人と共有したい。
わたしなら、知られたくないと思うかもしれないひっそりと心に持つようなこと。
多分美保さんも。でもそれ以上に、人の心の変容に役立つはずだから開放したんだと思う。
美保さんとは、とても短い時間しか過ごしていないけれど、いつも濃ゆい濃ゆい時間だから、九年経った今わかることもあったりする。
美保さんから直接聞いた事も沢山あって、その上で読むから尚更!
わたしは、マヤのツアーで一週間くらい、山梨のお家で二週間、今回の三日間と、美保さんを見ていて、
相変わらずブレなくて裏表なくて弱くて強い人だと思った。苦手なものがたくさん、知らないことも興味ないこともたくさんある。
でも、だからか縁のあるものと強く深く繋がる。
本を、読んでみてほしい。
改めて、人は、素直に生きると、人生を大成さすことができるのだと思った。それはなんて美しいことか。
美保さんの出会ったラモンという実、グァテマラのジャングルに自生する実。ラモンに導かれる人生。ラモンが美保さんを選んだようにも思う。
徹底的に正直なこの人を。
美保さんの家でお世話になっていた頃、ブヨかアブにやられて自家感作性皮膚炎(おそらく)で身体の半分くらいひどく激しい痒みに悩まされたことがある。
はじめはコパイバで何とかなっていたのが、何ともならなくなって、美保さんが「痒みになる」ことを提案した。
わたしも手伝うから、と言ってくれた。半信半疑どころでないがとにかく酷い痒みから逃れる可能性に賭けた。
なんとか痒みになれてその時発した言葉でわたしは和歌山に帰ることを決めて、
翌朝はもう、痒みで起きてしまうなんてなかった。終わったのだ。
その体験を忘れることはない。
本を読んでいて、ああ、だから美保さんは手伝うって言えたんだってわかる箇所があった。
きっと、誰が読んでも、同じ体験はなくても、心の動き、成長には共感できるものがあると思う。
ひたすら素直にその道を邁進した女性の物語。
わたしはちょっと素直でない遠回り癖のある寄り道人生。はは。
(J.T)
ひたすら素直にその道を邁進した女性の物語